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桜野を愛し、知・徳・体を輝かす子どもの育成

〒819-1304 福岡県糸島市志摩桜井5921番地

校長先生のおはなし

平成26年度卒業式辞

 梅林や大葉山からのさわやかな風と菜の花の香りにのって春が訪れました。
 糸島市教育委員会 宮ア眞希子教育委員様、PTA会長小出昌孝様、学校運営協議会委員長 吉原邦彦様を始め多数のご来賓の皆様・保護者の皆様のご臨席を賜り、平成二十六年度第85回卒業証書授与式が挙行できますことを心から感謝申し上げます。
 ただ今、二十六名の卒業生に卒業証書を授与いたしました。卒業生の皆さん、本当に卒業おめでとう。
 さて、みなさんの一番のよさは、人と繋がる心の強さをもっているということです。運動会やフェスタでは、下級生はまるで糸でつながれているように安心しきっていました。
 その中でも私の心に強く残っていることは、運動会組体操で砂埃の中、成功したあの瞬間です。目には見えない強い絆が5・6年生には勿論、運動場の全ての人に繋がっていくのが見えました。もう一つは、平和劇で長崎の長野さんの心だけでなく、下級生の心を、観客の心を涙で渦にした時です。なんと素晴らしい6年生でしょう。私は日本一の6年生だとしみじみと感じました。
 私からは、そのお礼として「麦」の話をさせて頂きましょう。 麦畑の麦です。麦ご飯の麦です。麦焼酎、ビール、ウイスキー、麦わら帽子の麦です。私が幼い頃、近所の農家の方々が家族総出で麦畑を歩く風景が思い出されます。歩くと言うより、横歩きをして隙間のないように踏みしめてありました。今ではほとんど目にすることもありません。
なぜ、十センチほども伸びた麦を踏みこむのか、不思議でたまりませんでした。凜と伸びゆく麦を見ても分かりませんでした。
 麦は、必ず霜の降りた寒い日に、霜柱で浮き上がった土と一緒に、踏まれます。ばりばりと音がして、麦の葉が、茎が90度に折れ、重なり合い、交わり倒れ、折れそうになります。痛みます。傷つきます。しかし、麦はそのままでは終わりません。登る太陽の光と共に、麦達は自分たちの傷を癒すかのように、もつれ合った他の麦と一緒に頭を持ち上げ立ち上がります。その時、それぞれが根っこを伸ばし、他の根ともつれあい、強風にも倒れない強い絆の根となります。霜がとけてできたおいしい水と土の中の栄養をそれぞれが吸います。その時麦の中に植物のホルモンが生まれて、そのホルモンが傷を癒やし、茎を太く、強くするのです。麦は、人に、踏んでくれてありがとうと言っています。麦を踏みしめる人と踏まれる麦の共同作業、麦と麦が支え合って立ち上がる、共同作業。折れる・伸びる・根をからませると繰り返す、共同作業。麦自身の力と人、太陽、水、土の恵みが繋がり強い絆となり、初めて、麦は麦として成長していくのです。
 皆さん、マッサンというウイスキーを取り扱った番組を知っていますか?主人公のエリーは国を超えて日本人マッサンと結婚し回りの人と繋がり周りの人に生きがいを与えてきました。そのエリーも戦争中に閉ざされた心を、回りの人たちの支えによって取り戻すことができました。
 人と出会い、絆を強くすることは、皆さんが夢に近づくためのチャンスを神様が与えてくれているのです。
 みなさん、回りを見て下さい。会場の方々、地域の方が、そして、糸島、日本にとどまらず、これから出会うであろう方々がある時は踏んでくれる人になり、太陽になり、水になり、土になり「一本の麦」に成長させてれるのです。であってくれてありがとう、しかってくれてありがとう、の気持ちで繋がりを自分から作っていきましょう。人という財産をたくさんつくり、夢に向かって、桜野人として糸島人として日本人として誇り高く、成長してほしいと深く念じます。
 保護者の皆様に一言ごあいさつを申し上げます。このようにお子様が立派に成長されましたことを心からお喜び申し上げます。この厳しい時代の中で、この世に生まれてよかったと自信と誇りをもって、生きていけますよう今後ともお子様を後押ししてくださいますことをお願い申し上げます。
最後に、先ほどのマッサンの主題歌の歌詞の一部を読んではなむけと致します。

「大好きな人々、大好きな明け暮れ、新しい大好きを
 あなたと探したい。私たちは出会い、私たちは惑い
 いつか信じる日を経て、一本の麦になる」

 卒業生のみなさんの活躍を心から祈念いたしまして、私の式辞といたします。
    平成二十七年三月十八日
   糸島市立桜野小学校 校長 堀川 優子
  

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